「聞いた所によると奴とレンブラントは僕達が産まれる前からの付き合いらしい上に、レンブラントは工学技術に秀でている。恐らく今回のヒューゴの計画は１から10まで知っていると言ってもいいだろう」
「でも、そんな、何でレンブラントさんはイレーヌさんの傍に居なかったんだ？ 親なら、あんな状態のイレーヌさんを放っておくなんて……」
スタンが拳を震わせると、静かにルーティが現実を突き付けた。
「子供の事なんてどうでもいいと思ってる親なんていくらでもいるわよ。ヒューゴと、アタシ達が良い例だわ」
彼女の言葉は重く、そして哀しくも非常に説得力がある。青年は何も言えず俯いた。
しかし、驚くことにリオンが姉の言葉を半ば否定する。
「僕視点からの印象だが、レンブラントがイレーヌをどうでもいいと思っていたとはどうにも思えない。月に１度欠かさず手紙を送り、誕生日には娘に何やかんや言われながらプレゼントを贈り……どうでもいいというより、寧ろ猫可愛がりしている様に感じる」
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bkm
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