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 妨害が無くなった前衛のスタンとウッドロウは一気に道を塞ぐ大型機兵に刃を向けた。


「翔凰烈火!」

「絶影」


 喰い焼く炎が機体を焼き、真空を纏った瞬撃が頭上から襲う。ただそれだけでは停止しきれず、再び彼女の声がした。


「いっけぇーー!!」


 ほぼ密着状態の前衛2人は慌てて下がり、例のそれは機兵を巻き込み爆発しバラバラにした。


「えっぐ……」

「…………」


 姉弟は口元を引きつる事しか出来ない。

 主な敵を倒した事で戦況は好転し、それからあまり時間は掛からず戦闘は終了した。


「フィリア……何か、どんどん凄くなってるな……」

「スタンさん……そ、そうですか……? 何とか皆さんの役に立とうと思いまして……役に立てたらなら幸いです」


 あのウッドロウすら苦笑いしている。


「ぶっちゃけ、フィリアのアレ無かったらこの戦い辛いわよね……」

「…………」


 遇の音も出ない。


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bkm

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