千年前の司令塔はそう言った。
皆は気を引き締め、一度モニターを見る。レイノルズが現状を伝えた。
「出撃機兵無し、という事は中はやっぱり激戦地か……。とにかく奥へ、ソーディアンの研究をしていたらしい場所は一番奥だから」
突き進む、それだけ。
ソーディアンマスター達はリトラーとレイノルズに見送られ、ヘルレイオスへと足を踏み入れた。するとすぐに彼女の声が響く。
『皆いらっしゃい……招待なんてしといて悪いんだけど、簡単に此処まで来させるわけにはいかないの……だから頑張って』
響く警報の後に現れた大小様々な機兵部隊。今までのモノとは何処か違う、更に上をいく統率性が見られた。
レイノルズが異常に気付く。
『此処の機兵……ダイクロフトじゃなく完全にこの施設の支配下にある……まさか、彼女……』
その可能性は高いが、彼女が種類も数も豊富な機兵を操り切れるのか疑問に思う。
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