「今回の目標は製造ラインの停止とイクティノスの修復……その前にイレーヌの撃破……人の話を聞かない人種は嫌いだ」

「それ、アンタが言っちゃうわけ?」

「お前にだけは言われたくない」


 ルーティの言葉を素早く切り返し、少年は1つ静かに深呼吸をする。

 ラディスロウはヘルレイオスの傍に降り立った。


「向こうから宣戦布告してきたとなるとかなりの自信があるみたいだね……流石に機器を破壊する事は無いだろうけど、前例を考えると嫌な予感しか出来ないな」


 レイノルズの言葉は皆が思っている事。前例――バルックとの戦いを思い出せば、先に待つ驚異が想像出来る。


「よし……皆、準備はいいか?」


 スタンが皆に言い、皆は頷き応える。

 次にリトラーが口を開いた。


『此処を落とせば漸く折り返しだ、少しずつではあるが着実に敵を追い詰めつつある。私は君達の力を信じている、必ず生きて戻ってくるんだ、哀しみを増やさない為にも』


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -