「ストーンウォール!」

「アイスウォール!」


 敵を引き付け岩で押し潰すリオンの隣で、ルーティが氷で敵を捕らえ粉砕する。

 その後ろでフィリアがクレメンテを掲げた。


「エクステンション!」


 強振動が敵を歪ませ、更に奥に居る敵をスタンとウッドロウが狙う。


「獅吼爆炎陣!」

「烈空刃!」


 爆炎が地上の敵を吹き飛ばし、多数の真空刃が空中の敵を斬り落とす。

 彼等は、間違いなく順調に先へと進んでいた。


「なんか、ちょっと肩透かしね」

「まるで何か出てほしいという言い方だな」

「んなわけないでしょ。前線基地っていう割には、護りが薄い気がしたのよ」


 ルーティの言う通り役割にしては敵の数も少なく、特別な仕掛けがあるわけでもなく、とにかく順調に彼等は進んでいる。障害といえば小型機兵くらいであり、今までの事を思い出すと裏があるのではないかと思うのも無理は無い筈。


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bkm

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