答えは出ないままラディスロウはロディオンに到着する。

 その施設は前線基地の役割に相応しく物々しい雰囲気を持ち、彼等は入る直前一度味を止めた。


「此処も、プログラムのフリーズが目標でしたね」

《うむ、そうすれば遠隔操作による出撃を妨害出来るじゃろう。敵の手は早い内に潰すのに限る》


 マスターの確認にクレメンテは明るく答える。

 皆表面上は変わり無いが、やはりリトラーが言う“重荷”について考えていた。


「よし……じゃあ此処も突破して、次に進もう」


 スタンが意気込みを声にしたのを合図に彼等は中へ足を踏み入れる。その瞬間、警報が鳴った。


『生体反応感知、侵入者ト判断、全機兵起動、侵入者ノ排除、排除』

《臆するな! 数は大した事は無い!》


 ディムロスの言葉でマスター達は出来るだけ肩の力を抜きソーディアンを構える。

 小刻みな機械音と共に、前から上から機兵達が現れた。


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bkm

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