一時の休憩の間も、彼等は気を抜く事が出来なかった。戦火の中に居るのだから無理も無いと言ったのはクレメンテ。

 心はともかく身体を休める事は出来た、モニターがロディオンを映したのに合わせて彼等は腰を上げた。そこでレイノルズが現状報告をする。


「向かってくる空戦機兵の数もかなり減ってきたね……無駄な消費を避ける為に出撃させてないのか、純粋に数が減っているのか……どちらにしよ急いだ方が良いよね。鏡面バリアーの中和装置は一応完成してるんだけど……あと一歩がなァ」


 レイノルズの溜息が大きい、言葉通りの状態なのだろう。


「打開策はあるんだけど、それだとラディスロウのスピードじゃ足らないんだよね……」

「それって……どういう事ですか?」

「うん、話かなり長くなるけど良いかい?」

「あー……」


 質問をしたスタンは視線を逸らす、聞いても自分には分からないと悟ったからだ。


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bkm

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