その話に食い付いたのは、案の定レイノルズ。


「司令、それは一体どういう事で……?」

『そうだな……そもそもソーディアンに人格がある理由は、マスターとの意識のシンクロによりレンズエネルギーを最大限に引き出す為なんだ。詳しい事は流石に私も分からないがね。
 そこで博士は双子の兄弟ならばシンクロ具合はどうなのだろうという興味を抱いてな、結果大成功したわけだ』

《アレは元々、何を考えているか分からない危険人物でもあったからな……カーレルが居なかったらどうなっていたことやら……》


 ディムロスに此処まで言わせるとは、ハロルド・ベルセリオスは本当に相当な人物だったのだろう。そして同様にカーレル・ベルセリオスも。

 感心するレイノルズ、一方でスタンが思ったのは、


「……でも確か、カーレルって人はミクトランに……」

《……兄弟は軍人として己の役目を果たした、それだけの事だ。そこから先は我々が立ち入るべき所ではないだろう》


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -