ソーディアンマスター達を乗せたラディスロウは、天上軍前線基地であるロディオンを目指す。
その間、皆はメインモニターの前で休憩を取りながらクラウディスでの出来事をリトラーとレイノルズに話した。
「…………レンズエネルギーによる肉体変化……動物がモンスターになるのとはちょっとわけが違うかな……」
レイノルズの顔色が悪い、疲労が蓄積している上にこんな話を聞けばそうなるのも納得出来るだろう。
リトラーの表情も重い。
『我々の後始末が手緩かった、それだけだな……』
《リトラー、この戦いが終わった後ダイクロフトは……》
『……その時に考えるしかないな。ベルセリオスが無事ならば、事態はもっと好転するのだが』
腕を組むリトラーの言葉に、スタンが疑問を口にした。
「あの、ベルセリオスってどんな人だったんですか?」
『ふむ、そうだな……実を言うと、ベルセリオスに転写された人格はカーレルではなく、双子の兄弟であり開発者のハロルドなんだよ』
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bkm
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