まさかと最初に呟いたのは誰だったか。
「私はこの選択を後悔しないだろう、そういう人間、だったからな」
彼の手が突然異物に覆われ、それが全身に広がっていく。皆はそれを、茫然としながら見た。
「スタン君、君の性格を考えると私を説得するだろう。だがそれは無用だよ、後戻りするつもりは無いからね」
全身を異物で覆われた彼の姿は人の形をしてはいるが、それは人ではない。
まるで、人の形をした虫だ。
「生物の、人工モンスター化……!」
フィリアの言葉が正解だろう。
そして彼の言動を考えるに、彼は望んであの姿になったのだと思われる。
「世界は再び天と地に分かれた、我々が天、君達が地、分かり合う事は無い。君達が地上の解放を望むのなら、私はそれを阻止するまでだ!」
バルックは床材を捲り上げ、それをソーディアンマスターに向けて投げ付けた。当然皆はそれを避けソーディアンを構える。
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bkm
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