胸の前で手を組み、声を震わせ許しを請う。
「司教様! 私は……私は、とんでもない事を!」
「大丈夫だよフィリア、何があったのかゆっくり話してごらん」
「ですが……」
神団内で起こった事を、神団外の者の前で話してしまっていいものだろうかとフィリアが迷っていると、アイルツが彼女の肩に手を置き諭す。
「フィリア、この方達は国王陛下の使い、話しても大丈夫だ」
「――分かり、ました……」
深く頷き、司祭・フィリアは語り始める。
「私は、グレバム様の言い付けでこの部屋の封印を解いてしまったのです……」
「封印を解くには相当な知識が必要……フィリアの豊富な知識が仇となったか……」
アイルツの呟きの後、床に視線を落としフィリアは話を続けた。
「そして、グレバム様と共にこの部屋に入り……祭壇に祀られていた物が、グレバム様が触れた途端光り輝き、何処からともなくモンスターが現れたのです……!」
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bkm
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