『あれ、生体反応……?』
レイノルズの呟きの後、呟きは現実になる。
「皆、よくここまで来た、歓迎するよ」
男の声、更に奥に廊下が続く広い部屋の真ん中にその主は居た。
「……バルック……!」
「君達なら此処まで来ると思っていた、若者の力は素晴らしいな」
オベロン社幹部バルック・ソングラム。彼は微笑を浮かべソーディアンマスター達を称賛する。
「バルックさん……何で貴方がここに……」
「決まっている、天上の復活を果たす為だ、それ以外に理由は無い」
大人の笑みでスタンの質問に答える彼に、リオンが言った。
「まさかお前が、奴の肩を持つ愚か者だったとはな……」
「べつに、総帥の肩を持ったわけじゃない。私の行動理念は常に変わっていないんだ」
「どういう、……!」
彼の行動理念、まさかと少年は言葉を詰まらせる。それに気付いたバルックは彼等に告げた。
「ただの同情だけで、カルバレイスに手を差し伸べる筈がないだろう?」
prev next
bkm
[back]