足下が悪い中を進んでいくと、ウッドロウが不意に足を止めた。


「ウッドロウさん?」

「……何か来るぞ」


 忠告に皆は無意識に円陣を組む。場所は広いが、緑が多い為その分隠れる場所が多い。

 通信が入る、何となく状況が読めているのか小言。


『周りに極々小さなエネルギー反応が10……50……ひ、120……!? 多勢に無勢って事……!? この微弱な反応と数じゃあ、動きが読めない……!』


 皆の背筋に悪寒が走る、一体何が起こっているのだろうか。

 ソーディアン達も読めないのか、限界まで集中している。


「……!」


 遂に動き出したのはウッドロウ。彼は天井に向かい弓を構え、矢を放つ。真っ直ぐな軌道それは、天井近くで何かを貫いた。


「何だアレ……クモか……?」

「……一気に来るぞ! 詠唱を始めろ!」


 リオンの指示の直後、明らかに通常サイズを越えているグロテスクな虫の群れ現れる。


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bkm

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