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 抜き終わると、機械の音が小さくなった様な気がした。


『エネルギー出力停止を確認したよ、コレでクラウディスに行けるね。ただ機兵は止まっていないから、そこで少し休んでから出るといいよ』


 彼の言葉に皆はとりあえず安心する。


「では、此処で少し休憩しましょうか。確かクルーザーに、非常食等があるとレイノルズさん言っていましたね」

「うん、ちょっと待ってくれよ……」


 スタンが一度クルーザーをカプセルから出し、フィリアが機体を調べ後部から軍用の水筒を取り出した。


「収納後も問題は無い様ですね、科学様々です」


 水が全員に配られ皆は喉を潤す。確かに味等に問題は無さそうだ。


「何とかサクサク進めてるわね、この調子でいければいいけど」

「サクサク進めてくれないと思うがな……クラウディスは防衛システムの中枢、何も無い筈がない」

「分かってるわよ、願望よ願望」


 ルーティはあまり水を飲まずに水筒の口を閉じる。


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bkm

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