最奥の部屋は非常に広く、その中央には大きさにしては控え目な機械音を出す天井まで届く巨大な機械がある。
彼等はレイノルズの指示に従い機械の下部を調べた。
「スタン、変なトコ触って壊すんじゃないわよ」
「わ、分かってるよ……」
10分程念入りに調べ、ウッドロウが見つけた場所に皆が集まる。フィリアがそこを開き更に調べると、細長いバッテリーが確かに10本横に並んでいた。
「コレですね、確か5本抜くのでしたか」
「しかしこのまま抜いて大丈夫なのだろうか、この機械は稼働中だ」
「そうですね……」
ウッドロウの質問に神官は千年前の機械の構造を確認し、すぐに顔を上げた。
「恐らく大丈夫でしょう、予備バッテリー用の回路はそれぞれ独立している様ですし、レイノルズさんは何も言っていませんでしたし。しかし凄いですね、この10本だけで高出力エネルギーを展開出来るなんて」
言いながら彼女はバッテリーを静かに抜いていく。確かに問題は無い様だ。
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bkm
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