「……やりました……ね」
障壁を解き確認すると、そこに煙を上げバラバラになっている機人兵があった。
「図体だけの奴だったな」
「ハイ、しかし……何だか、最初から挙動がおかしかった様に思えます」
「ん? どういう事よ」
フィリアは疑問の理由を語る。
「何と言いますか……100パーセントの力を発揮していない……いえ、発揮出来なかった様に見えたんです。何処か噛み合わせが悪かったとも言いますか……」
悩んでいると前後のシャッターが上がり道が開いた。
彼等は新たな疑問と共に先へと進む。
《生体反応で起動し、それが部屋のシャッターと連動していた様じゃが……こう言ってはなんだが、天上軍の兵器にしてはちと呆気なかったのう》
《誰かが弄った……という事かしらね》
《それって……》
《……考えても仕方あるまい、今はやるべき事をやろう》
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bkm
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