15

「デモンズランス!」


 漆黒の槍が背中を狙うがそれに反応した曲刀で防がれる。その隙に横薙ぎの大剣を跳んで避け、曲刀を動かすその付け根を狙う。肩の銃口はウッドロウが風を纏った矢で貫き破壊し、反応して巨体が前を向く。

 ルーティも機人兵の足元を取り、アトワイトの一撃を叩き込もうとしていた。


《坊っちゃん、防御!》

《ルーティ!》


 2人の攻撃に機人兵は一瞬だけ動きを止め、そして晶力を爆発させ全方向に衝撃波を発生させる。スタン等には届かなかったが、前に居た2人が吹き飛ばされリオンが壁に、ルーティが床に身体を打ち付けた。

 機人兵が動き出し僅かに前のめりになり走り出す体勢を取るが、2人共笑っていた。


「やれ、シャル!」

「アトワイト、やっちゃって!」


 機人兵の肩甲骨部分と右膝裏にそれぞれシャルティエとアトワイトが刺さっている。2本は晶力を己の剣先に集中させた。


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -