13

「は、はやっ、何アレ!」

「巨体に似合わぬスピード……コレは厄介だな」


 ルーティは速く動くように改めて身体を解し、ウッドロウが機人兵の動きを見る。

 警戒する中でリオンが一歩前に出た。


「時間は掛けられん、さっさと決める」

「でも、どうやって後ろに回るんだ?」

「……スピードにはスピードで対抗するしかないだろう、詠唱時間を確保する意味でもな。手伝えルーティ、フィリアはアレが膝をついたら容赦なく術を叩き込め。スタンとウッドロウはフィリアのサポートを頼む」


 最初に呼ばれたルーティが少年に近寄ると、彼は小声で短めに指示を出す。

 そのすぐ後に機人兵は大剣を振り上げつつ接近してきた。


「しっかりやれよ」

「アンタに言われる筋合い無いわよ」


 2方向に別れ2人は自ら的にに近寄る。機人兵は右手側に居るルーティに剣を振り下ろすが避けられた。

 しかし床を砕く剣をその高さにキープしたまま、かなりのスピードで上半身だけを半回転させ左側に居るリオンを狙う。


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -