通信が入ったのは５分程経った時、その間に敵は現れなかった。
『お待たせ！ やっぱり暗号化されてたよ、しかもかなりバラバラになってね。その先にはエネルギーが高密圧縮された機人兵が居る、当然他の機兵の何倍も強い。コレを倒すには、そうだな……装甲を剥がしてソーディアンの晶力を与えてオーバーロードさせるのが１番かな。高密エネルギーだから晶力さえ与えられればすぐだよ。
でも当然、それを防ぐ為に装甲は厚く、晶力への防御力は高い。だけど背中の方は晶力熱を逃がす為に防御は薄いんだ、そこを狙えば勝機は倍々だね。それじゃあ、頑張って！』
レイノルズの声には疲れが見えた。そもそも研究職なのだ、精神的披露もあり体力の消耗が激しいのだろう。
「……頑張らないとな」
「なに当たり前の事言ってんのよ」
スタンの呟きをルーティは指摘し、皆微笑を浮かべる。
道は見えている、あとは開くだけ。
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