アトワイトが失笑していると、機械と戦闘以外の音が聞こえた。強いていうなら、ガラス同士がぶつかる様な音。


「私も頑張ります!」


 攻撃晶術専門のフィリアが持っているのはフラスコ、しかも怪しい色の液体が入っている。それが両手に2つずつ。

 他のマスターは全速力で後ろに下がる。何の事か分からないウッドロウもビンを見て察した。


「対機械用に改良加えたフィリアボム! 初実戦です!」


 そもそも使う機会は殆ど無いだろうがというツッコミは誰もしない。

 ボムは機兵に当たり割れると、その液体を辺りに散らす。直後に機兵は爆発し、されが小規模の連鎖で起こった。


「大、成、功、です!」


 喜びから片手を大きく上げ拳を作る神官。

 ソーディアンを含めた皆は茫然としている。


「……パワーアップ、してるな」

《そ、そうだな……》

「この戦いが終わったら止めさせなければな……」

《別の意味で脅威になりそうですからねェ……》


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bkm

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