「皆さん、私達はこれから神殿の見回りをしますので、私達が戻るまで知識の塔に隠れ、これ以上何も起こらない様にどうか祈ってください」
客員剣士の指示に従い、司祭や教徒達は静かに知識の塔に戻って行った。
扉が閉じられたのを確認し、一行はアイルツの案内の下、大聖堂に向かう。
「祈ってください、ね……信心深い人々には一番説得力のある言葉よね」
「利用したみたいで良い気分ではないけれどね、最善だとは思っているよ」
ルーティの言葉にセシル苦笑を返したところで、彼等は大聖堂に足を踏み入れる。
「神の眼の祭壇までの道を開きますので、少々お待ちください」
そう告げ、アイルツは膝を付き祭壇に祈りを捧げた。
すると、静かに祭壇の下部が開き、地下への階段が現れる。
「神の眼はこの先です……参りましょう」
アイルツと護衛の為のセシルを先頭に、皆は地下へと足を踏み入れた。
「ほー……不謹慎だけどドキドキしちゃうわ」
《レンズハンターの性かしら?》
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