ラディスロウが着陸し守備システムが稼働した瞬間、艦が揺れた。モニターで確認すると、竜がバリアを纏うラディスロウを襲っている。


『レイノルズ、現在位置は』

「此処からだと……転送ターミナルがあるイグナシーが一番近いですが、転送装置は制限が掛けられている可能性が高いと思われます。
 しかしセシルの設計図によればイグナシーの転送装置の制限は完全には掛けられず、エネルギーの保管所であるアンスズーンにだけは緊急時でも行ける様に電源や回線が他施設とは繋がっていません。それに制限自体もまだレベルが低い、イグナシー以外の端末から操作すればその端末からのみの制限だけですが簡単に破れます」

『やはりそれは千年前と同じか……イグナシーで何者かがシステムを弄っていなければ、アンスズーン経由でクラウディスへ向かえるな。竜の制御信号の発信場所は』

「逆探知完了まであと1分……、……出ました! クラウディスです!」


 目的地は決まった。リトラーが指示を出す。


『では当初計画通りソーディアンマスターの諸君はクラウディスへ。イグナシーへは外郭を進み、そこから転送装置でアンスズーン。そこを出たら再び外郭を進めばクラウディスへ行ける筈だ』


prev next

bkm

[back]

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -