総司令は作戦開始の声を上げる。


『ラディスロウ浮上! 目標、外郭クラウディス!』

「水圧、気圧耐性クリア、各機関動作確認クリア、予備駆動動作確認クリア、レンズエネルギー充填100パーセント! ラディスロウ、浮上します!」


 短い期間にラディスロウを自分の手足としたレイノルズの操作によりラディスロウが小さく揺れる。海底にあった千年前の輸送艦は完全に眼を覚まし、その鉄の身体を海上へと向かわせ、海を割った。

 そして空にある忌まわしき地へと高度を上げる。


「うわぁ……本当に飛んでる!」


 窓から見える地上がどんどん離れていく。

 レイノルズは得意気に言った。


「セインガルドの科学班の力があればコレくらい余裕さ」

「すっごいなァ……でも、レイノルズさん1人で大変じゃないですか?」


 今更な事だがスタンは疑問に思う。科学者はモニターを見つめ答えた。


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bkm

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