リトラーも頷き、皆に指示を出す。
『レイノルズの準備が終わるまでラディスロウ内で自由にしてくれ。整い次第マスター以外の者を海竜に乗せ、我々は外郭に出る。
一応浮上後にラディスロウと地上を繋ぐ転移装置を展開するが、此方の許可が無い限り地上からラディスロウへの転移は不可とする。地上側の転移地点はダリルシェイド、その事も彼方に伝えておいてほしい。……以上だ』
レイノルズの手伝いをしてくると言いリトラーは消え、残された皆は各々自然とこれからの話を始める。
「いよいよだな……何か、まだ実感湧かないや」
《その様な事では困るぞ》
「分かってるよ、ただ……」
青年が言いたかった事をディムロスは理解していた。だが軍人としての思考が最優先になってしまう己を知っている為何も言わずに口を閉ざす。
そこに声を掛けたのはコングマン。
「おいおいスタン何を情けねェ顔をしてやがる! 俺様に代わってヒューゴの野郎をブチのめしに行くんだろうが!」
「そ、そうだけど……」
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bkm
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