21

 炎を纏った突進にガーディアンは打ち上げられ、スタンが着地したのと同時に地面に叩きつけられた。

 暫く耳障りな機械音を出していたが、機能が完全に停止したのか暫くすると全く動かなくなった。


「……やったのか?」

《そうらしいな、まったくハロルドめ……。しかしRキーは何処に……》


 置かれていそうな台座には何も無い。

 するとガーディアンから金属製の小さな箱が落ちた。


「ん……何だコレ」


 スタンが拾い上げ、皆の視線を受けながらそれを開ける。中には1本の鍵が入っていた。


「コレがRキーなのか?」

《ああ、それでラディスロウを浮上させる事が出来る。しかしガーディアンの中に入れておくとは……もう呆れることも忘れてしまうな》

「何だっていいだろ? こうやって無事手に入ったんだから」


 終わり良ければ、というが今はまだ通過点。これから先は更に過酷である事が予想出来る。


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -