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「コング! ちょっとパワーアップしたくない!?」

「何だとゥ!? 俺様は拳1つで充分だ!」

「選択権は無いだけどねー」


 コングマンに攻撃力向上の晶術を掛けたルーティが走り出し、チェルシーが当たるか当たらないかのすれすれの所を狙う。


「フンッ、そんなトロいの当たるもんですか!」


 距離を詰めた事で間髪無く繰り出される2つの大剣の攻撃を彼女は難なく避けていく。ダメージを与えない様に相手に隙を誘う。

 コングマンは勝手に支援術を掛けられた事に怒っていたが、マリーに宥められガーディアンの動きに集中した。


「強欲の魔女が……ガーディアンに負けてらんないのよ!」


 横薙ぎの一撃を上に跳び避けると、ガーディアンは叩き落とそうと大剣を振りかぶる。

 そこでコングマンとマリー、その後ろからスタンが走り出した。


「おゥらァァ!!」


 気合いを込めた叫びと共に、凹んだ箇所に重い拳をぶつける。


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bkm

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