もしも生身でそれを受けたらどうなるか、予想するだけでも恐ろしい。
「フン、決まった動きしか出来ない機械に、このチャンピオンが遅れをとるかってんだァ!」
コングマンが全速力で間を詰め、体重を乗せた拳を胸部分に当てる。するとガーディアンは彼に向かって再び大剣を振り上げる。
それが振り下ろされる前に、マリーが斧で弾く。
よく見るとコングマンが攻撃を当てた部分が大きく凹んでいた。
《む……2人を下げさせろ!》
ディムロスの指示をスタンが叫び、コングマンとマリーは後方に下がる。
直後新たな大剣が現れ、横薙ぎの衝撃波が発生した。
「っぶねェなチクショウ!!」
「厄介だな……直に受けて止めきれるかどうか……」
珍しくマリーが弱気を見せる、それほどの強敵なのだろう。
スタンの手の中でディムロスが言った。
《なるほど……攻撃を加えれば加える程向こうの攻撃手段が増えていく様だ。ハロルドめ、本当に厄介な物を作ったものだ……》
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bkm
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