着々と作戦は進んでいく。だが心は置いていかれる。
生まれるのは焦り。
「……よし、行こう」
スタンを先頭に彼等は進む。
一番奥には何も置かれていない台座があった。ディムロスが説明しようとした時、頭上から何かの音を聞いたマリーがチェルシーを抱えその場から離れた。
チェルシーが居た場所に現れたのは見ただけで高い科学力を理解出来る、足が無い代わりに宙に浮いた機械の兵士。
「コイツが……!」
《奴は此方の動きに過敏に反応して攻撃を仕掛けてくる。いいか、攻撃を躊躇うな!》
かつて中将の位にあった男の人格は叫び、皆は武器を構えた。
「先手必勝、いきますよ!」
弦を力一杯引き絞り、チェルシーが強烈な一撃を放つ。
矢はガーディアンの肩部分に命中したが、あまりダメージが通っていないどころか大剣を大きく振り下ろし衝撃波を発生させた。
「うわっ、床が……!」
大剣を受けた床に大きなヒビが入っている。
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bkm
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