非常に静か、落ち着かない程に。普段ならば騒がしいのは避けるが、今は騒がしくあってほしい。
「あの女……僕やヒューゴの事をどう思っているんだろうな。今回ばかりはセシルを恨むよ」
《……坊っちゃんは、どうなんですか?》
「べつにどうも……あんな女が僕の姉だなんてゴメンだからな。だから、向こうが僕をどう思ってるかなんて本当はどうでもいい……今は、ヒューゴに地獄を見せる事しか考えていない」
ヒューゴが地獄を見れば、あの天空の要塞も片付く。それだけ考えればいい、そう何度言い聞かせたか。
同時にコレが悪夢なら、早く覚めてほしいと何度も願った。
「ルーティ、顔色が悪いぞ」
「えっ……あ……大丈夫よ、うん」
2つ目の扉はウッドロウが、3つ目の扉はフィリアが残り、スタン等は1番奥のフロアに足を踏み入れた。
しかしマリーがルーティに声を掛けた事で皆の足が止まる。
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