ぐらいとは言うが、それは大問題じゃないのか。

 そう言いたくなったソーディアンマスター達は堪え、海竜は目的地へと進んでいく。


《3本……だったか》

《ええ、ルーティには悪いけれど、治癒術を考えると奥まで行ってもらう事になるわね》

《となると、もう1人は体力のあるスタンかのう》

《正直、坊っちゃん戦える様な精神状態じゃないと思うしね……》


 海竜は崖に空いた大穴を進み、奥にある施設に到着した。

 そこは不思議と太陽光が入り明るく、奥に続いているであろう閉じられた扉以外には何も無い。


「静かだな……モンスターも居ないみたいだ」

《なら好都合だ、早く用事を済ませるぞ》


 ディムロスの指示で奥へ向かう一行だが、扉には鍵が掛けられているのか開く様子は無い。しかし鍵穴らしき物も見当たらない。

 他に気になるの所とすれば、扉の横にある剣の形をした窪みくらいだろうか。


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bkm

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