問題無くラディスロウに到着し、一行はクレメンテが安置されていた最奥へワープ装置を使い向かった。
「凄いなァ……千年前の艦が現存してるなんて。物質の転移なんて、今の時代で再現は不可能だよ」
相変わらずレイノルズは興奮し、終始落ち着きなく周りを見渡している。
目的地に到着したそこでは、前回来た時はなにも映っていなかったモニターに海底の様子が映っており、他の機器も動いている。
『皆、よく来てくれた』
リトラーの声と共に、モニターの前に1人の男が現れた。不思議な事に向こう側が見え、皆は不思議そうに彼を見る。
『コレは立体映像だよ。千年前の私の身体をデータ化し映し出しているんだ』
「へー……何か不思議な感じがするなァ。触ってみてもいいですか?」
『ああ、構わないよ』
了承を得たスタンがリトラーに触れようとしたが、立体映像だというリトラーの身体は彼の手に触れる事は無かった。
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bkm
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