アトワイトの質問に、シャルティエは少々慌てながら答える。
《確かに、ラディスロウの事は僕が居る所では坊っちゃんもセシルも口に出してなかったと思う……。ていうか確か、セシルがヒューゴに興味持たれると面倒だからラディスロウやクレメンテについては適当に誤魔化そうって……》
《……決定的、かもしれないわね》
どういう事なのか、考えられる可能性は数少ない筈だ。
「セシルは……最初から俺達を助けようとしてたって事か……? だけど逆らえなくて、それで……」
拳を作りスタンは言った。
仮にそうだとしたら、何が彼女を縛り付けていたのか。
「それを私達で推理するには彼女を知らなさ過ぎる……今は彼女の言葉に従う意味でも、ラディスロウとやらに向かうべき……そうだろう、リオン君」
ウッドロウが訊くとリオンは立ち上がり、涙を拭い口を開いた。
「それが僕達にしか出来ない事ならば……やるだけだ」
真実までは、まだ遠い。
だが、
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bkm
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