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「あれ……?」


 箱の中を見たレイノルズが首を傾げ、他の中身とは不釣り合いなファイルを取り出し開いた。

 そして驚きの声を上げる。


「コレは……ダイクロフトの設計図……!?」

《何……レイノルズ、それを見せてくれないか》


 リトラーの指示に彼はテーブルにファイルの中身を広げる。

 始めに声を上げたのはクレメンテだった。


《ダイクロフトだけではない……ベルクラントや他の外郭施設、それに飛行竜の設計図……天上軍の極秘資料とも言うべき代物じゃな》

《それがどうして彼女が……それも、我等の手に渡るのを良しとしたかの様に……》

《……初めから渡すつもりだったのかもしれないわね》


 ディムロスが言った疑問にアトワイトは言った。


《あの時彼女は言っていたわ、ラディスロウに行けって……。それに考えてみれば、彼女ラディスロウが現存する事を知っている筈なのに、それをヒューゴに詳しく報告してはいない……していたら、真っ先にラディスロウが破壊される筈だもの。シャルティエ、どうなの?》


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bkm

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