リトラーの話を聞き益々分からなくなった。徹底している以上の事を彼等はやった、だが今ダイクロフトは復活している。
その答えは、ダイクロフトの中にしかない。
《どちらにせよダイクロフトには突入しなければならない。しかし千年前とは違い、対抗出来る戦力は現在のソーディアンマスター達のみ……千年前以上に慎重に事を進めなければ。その為の話はラディスロウでするが……海竜の到着にはまだ少々時間が掛かる様だ》
《それまでは待機か……歯痒くあるが、仕方あるまい》
他にする事も無いのだ、ディムロスの言葉に従うしかない。
なのでリオンはドライデンに訊いた。
「閣下、私に話があると先程おっしゃっていましたが……」
「ああ……、入れ」
ドアの向こうで待機していたらしい兵士が、箱を持って入ってきた。
それを見て何人かが反応する。
「それ……セシルの家にあったヤツじゃないの……?」
「私も見覚えがあります……」
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bkm
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