19

 リトラーの話を聞き益々分からなくなった。徹底している以上の事を彼等はやった、だが今ダイクロフトは復活している。

 その答えは、ダイクロフトの中にしかない。


《どちらにせよダイクロフトには突入しなければならない。しかし千年前とは違い、対抗出来る戦力は現在のソーディアンマスター達のみ……千年前以上に慎重に事を進めなければ。その為の話はラディスロウでするが……海竜の到着にはまだ少々時間が掛かる様だ》

《それまでは待機か……歯痒くあるが、仕方あるまい》


 他にする事も無いのだ、ディムロスの言葉に従うしかない。

 なのでリオンはドライデンに訊いた。


「閣下、私に話があると先程おっしゃっていましたが……」

「ああ……、入れ」


 ドアの向こうで待機していたらしい兵士が、箱を持って入ってきた。

 それを見て何人かが反応する。


「それ……セシルの家にあったヤツじゃないの……?」

「私も見覚えがあります……」


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bkm

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