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《地上軍の勝利で天地戦争は幕を閉じ、天上軍とその関係者は現在カルバレイスと呼ばれる地へ幽閉された。そして二度と同じ悲劇を起こさぬ様に我等は予てより決めていた武力放棄を行うことにした。同時にレンズ研究の資料を全て破棄し、レンズの価値をゼロにした。
 だが問題はダイクロフトを中心とした天上都市群と神の眼……ダイクロフト等は解体に時間が掛かる上に自然への悪影響が無いとも言えない、神の眼に限っては破壊する方法すら無かった。だからやむなく天上都市群は海に沈め、神の眼はモンスターへの影響を考え限られた人の眼が届く場所へそれぞれ封印され、天地戦争は真の意味で終結した……コレが、千年前の真実だ》


 まるで誰かが書いた小説の様な話だと思うのは、平和な時代に過ごしてきたからなのか。

 だが現実には違いない、今の空に浮かぶダイクロフトがその証拠。


《しかし、何故ヒューゴとやらはダイクロフトの存在を知っていたのか……言葉の内容から察するに天地戦争についても熟知している……やはり、千年前誰かが“何か”をしたのか……》


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bkm

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