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 本来ならソーディアンマスターにも伏せるべき機密情報を、一介の軍人と科学者にも伝えていいのだろうか。

 その質問にリトラーは間髪を入れずに答えた。


《コレは最早機密にしておくべきの事ではない、全人類の存亡が掛かっているからな。それに現代の将軍と科学者ならば、是非とも話を聞いてほしい》

「なるほど……一理あるな」


 ドライデンが納得する隣でレイノルズが興奮している。

 前々からソーディアンに多大な興味を持っていたのだ、不謹慎なのかもしれないが仕方ないだろう。


《本来はもっと皆に身心共に休んでもらいたいが、ベルクラントが起動している以上猶予はあまり残されていない。先程も言った通り海竜をそちらに向かわせている、ダイクロフトの監視から逃れる為に少々時間が掛かるが。故にその間、ソーディアンマスターが全員同じ場に揃ったこの時にこそが真実を伝える時だと私は判断する。
 皆、あまり気負わず身体を休めながら聞いてくれ》


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bkm

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