可能性は2つ、何らかの理由によって口封じをされたか、天上軍としてヒューゴの傍に居るか。流れは後者を指しているが、真相はまだ分からない。

 事務的な会話を続けていると何時の間にか会議室に到着し、中に入る将軍の後ろを少年が続く。


「……リオン! 大丈夫なのか!?」


 中にはソーディアンマスター達と、マリー、コングマン、チェルシー。そして何故かレイノルズが居た。

 この状況の説明をシャルティエが行う。


《実は、ラディスロウからクレメンテを介して通信があったんです》

「……どういう事だ?」


 話が見えず問うと、テーブルにおかれたクレメンテからクレメンテではない男の声が聞こえた。


《こういう事だ、君がシャルティエのマスターか》

「あ、ああ……」


 物事柔らかであるが威厳のある声、まるでトップに立つ高官様だとリオンは思う。

 そして、それは見事当たった事をする。


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bkm

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