将軍の言葉には心当たりがあった。


「将軍、スタン達は何処に」

「何やら対抗策があるらしいが、現在の精神疲労を考えるとすぐに動くわけにもいかず会議室で休息を取っている。
 それでというわけでもないが……実は、お前に訊きたい事があるのだが」

「何でしょうか」


 無表情の返答。

 将軍は数秒の沈黙の後、口を開く。


「会議室で話そう」

「分かりました」


 会議室に向かう2人だったが、途中ドライデンが兵士に何かを命令していた。内容は濁されており、流石にリオンにも内容は分からない。

 己に関係のある、重要な何かなのは確かだけしか分からなかった。


「屋敷には秘密裏に調査が入っている、必要な物があれば私に言ってくれ」

「はい……マリアンを城に入れたのも、それが理由ですか」

「ああ、お前には悪いがそれとなくヒューゴとの繋がりを訊いていた……完全に疑いが晴れたというわけではないが、無関係だと私は判断した。他の使用人、居所がハッキリして社員も同様で……やはり幹部の居場所だけがどうしても掴めん」


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bkm

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