《分かりやすい、な》

「しかしまあ、こんな狭い所に立ってなくてもいいじゃないか……邪魔過ぎる……」

「な、何か動き出したぞ!?」


 ゴーレムを見るのは初めてなのか、ディムロスを抜きながらスタンが狼狽える。対して隣のセシルは至極冷静だ。


「いいかいスタン、ゴーレムの身体には一ヶ所だけ色が違う部分がある、それが弱点なんだ。あの大きさなら表面に出ていると思う」

「つまり、そこを壊せば倒せるんだな」

「ああ、でもゴーレムは一撃が重いからね……間合いには気をつけてっ」


 突破する為に二人はゴーレムに挑む。

 ダッシュで間合いを詰めると反応し、二体同時に拳を振り上げた。


「――! 速い……!」


 通常のゴーレムより小さいせいか攻撃スピードは速い。

 スタンは何とか避け、セシルは剣で受け流し、一度距離を取る。するとゴーレムは動きを止めた。


「どうも……待ち伏せって感じだね」



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bkm

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