マリアンに持って来てもらった服に着替えを済ませ、愛剣と共に彼女の見送りを受けながら医務室を出た。

 将軍の部屋に行く途中、その将軍と彼は廊下で出会った。


「リオン……身体は大丈夫なのか」

「はっ、問題ありません」

「……そうか、ならば良いが」


 変に勘繰っても否定されるだけだろう。筋が通らない理由さえも無理矢理遠そうとするのだろう。

 ドライデンは、事務的に少年と接する。


「あの空に浮いている物……ダイクロフトと言ったか、最初の声明から2日経ったがベルクラントなる攻撃は行われていない。
 その代わり街は大混乱だ。今は鎮静化しているが、再び暴動を始めとした悪しき連鎖は動き出すだろう。軍の中にも天上軍に忠誠を誓うと叫ぶ者まで居る始末だ」

「それによって、更に混乱が大きくなる……地獄絵図の一辺ですね」

「ああ……悔しい事に我等には対抗手段が無い。だがソーディアン達には、何か策がある様だが」


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bkm

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