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 確かに、ダイクロフトから小型の何かがかなりの数で出て来ている。それ等が向かっているのは、空に待機する飛行竜。


《天上軍の空戦機兵部隊か! 兵器を積んでいない飛行竜ではあの数の迎撃は無理だ……、フィリア! 奴等を振り切れ!》

「分かりました!」


 自動操縦を手動に切り替え、ウッドロウの手を借り彼女は飛行竜を動かず。

 部隊の攻撃が開始するのと同時に、上空では変化が起きていた。


「何……何か……変よ、アレ……」


 穴が大きい細い網目の何かが空を覆っていく。空に起きているという状況のせいか、自然と恐怖が込み上げる。


《ヒューゴめ……、本当に外郭を完成させるつもりか!》


 ディムロスが外郭と呼んだそれは空の侵食を止めた。ダイクロフトは何も無かったかの様に鎮座している。

 飛行竜は、小回りの利く機兵達に囲まれ様としていた。


「これ以上、スピードは……!」

《くっ……あの後、兵器も加速装置も降ろしたからのう……》


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bkm

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