2人は同時に走り出し、襲い掛かる晶術を避け確実に間合いを詰めていく。


「やっとその気になってくれたのか? 地上の民共」


 大量の小型の光槍を召喚しセシルはそれを放つ。

 それらを避けるのではなく敢えて剣で防ぎつつ2人は進んだ。


「そら、後ろの3人も休憩している暇は無いぞ」


 光槍は後方に居る3人に向けられたが、大部分は前衛の2人に向けられていたのでウッドロウによってそれは簡単に防がれる。

 それも計算の内なのかセシルは大して驚く事も無く、2人を狙う。


「ほう……流石になかなかしぶとい」


 術が終わった瞬間、2人はそこで足を止めた。

 嫌な予感は当たり、術の終了直後彼女の周りには半透明の青い剣が6本現れた。

 それぞれ皆のソーディアンの形をしているが、1本だけマスター達が見慣れぬ剣がある。


「アレが……もしや、6本目の……」

《ベルセリオス……!》


 リオンの呟きに、ディムロスが答える。


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bkm

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