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 止めろと叫びたいのに、深紅の眼を前に声が出ない。

 話す女は、本当にあの彼女なのかリオンにはもう分からなかった。


「クリス・カトレットはエミリオ・カトレットを産んですぐにこの世を去った。時は好転した、世間の眼は妻を亡くした夫と同情の眼を向ける、邪魔する者はもう居ない、新たなソーディアンも手に入れる事が出来た。
 後は……国を欺き更にソーディアンと神の眼を手に入れるだけ」


 ゆっくりと近付いてくるその女は、謎のソーディアン一度奮う。

 眼に見えない衝撃波をクレメンテの障壁が防ぎ、皆各々ソーディアンを構えた。


「主を得たソーディアンに存在してもらっては困るのだよ。神の眼を唯一の敵であるソーディアンにはね」

《貴様……一体何処まで知っているのだ!》

「それをわざわざ話さなければならないのか? もうすぐ幕を降ろすお前達に」


 深紅の瞳は敵を見据える。


「その剣と出会った運命を呪うがいい」


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bkm

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