「終わりだ……!」
間髪入れずにリオンが跳び、結界石にシャルティエを突き立てた。
その一撃で石は粉々に砕け散り、ゴーレムと同様に消滅する。
「うん、やったな」
「そうね、意外にも良い連携だったわねェ、びっくりだわ」
「任務遂行の為だ、当然だろう。さっさと次を探すぞ」
勝利の余韻に浸る事も無くリオンは、シャルティエを手にしたまま歩き出す。
労いの言葉も無い事に溜息をつくが怒りはせず、ルーティはマリーと共に着いて行く。
《……結界石、ね》
《まさか、アレを扱える人間がこの時代に居るとは驚きだよ。文献でも残っていたのかな?》
《そんな筈無い……と言いたいけれど、技術が今の時代にある事は確かなのよね……。グレバムという大司祭、一体何処まで知っているのかしら》
《アレが使えるとなると、神の眼も……》
《そうね……嫌な予感がしてならないわ……》
天と地が騒ぎ始める。
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bkm
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