「どういう事ですか、クレメンテ。ソーディアンは6本の筈では……」


 フィリアの問いに老剣は、悩みながらも告げた。


《ソーディアンは確かに6本じゃ。しかしセシルが持つあの剣は、ワシ等が知る6本目ではない》

《7本目があるという事も聞いた事が無いわ……》

「つまり、彼女が手にしているソーディアンらしき剣は完全なイレギュラー、という事か。先程の攻撃も、あの剣による晶術攻撃なのだろう」


 クレメンテに続いたアトワイトの話を合わせ、ウッドロウは状況への結論を出す。

 ただ、謎は大きく答えは導き出せていない。


「驚いた様だな、ソーディアンの諸君」


 今までとは全く違う、無気力ながら威圧感感じさせる声が響く。

 その声を発するのは、剣の切っ先をマスター達に向けた深紅の瞳に変わった彼女。


「地上の民に可能な事が、天上の民に不可能なわけがないだろう?」

《何……!?》

「終わっていなかったのだよ、天と地を分けた戦いはな」


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bkm

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