ヒューゴがソーディアンマスター達に背中を見せ再び奥に去ろうとした時、リオンが我に返り叫んだ。


「ヒューゴ!! 貴っ様ァ!!」


 怒りのままに斬り掛かろうとする彼をシャルティエが止める。


《坊っちゃん! 止まって!》


 その声を掻き消すかの様に轟音が響き、水蒸気が立ち込める。

 それが止んだ時リオンは、フィリアによってマスター達を囲む様に障壁が張られた事と、その間にヒューゴが去った事に気付く。

 そしてもう1つ、彼女が片刃の剣を手にしていた。しかしそれをリオンは知らない、だが分かる。


「セシル、その剣は……」

《ソーディアン、だと……!?》


 ディムロスが答えを口にする。

 彼女が手にしている剣には、ディムロス等と同じ様にコアクリスタルがある。それは、膨大なエネルギーを有するソーディアンである証。

 しかしクレメンテは唸る。


《何じゃ、あの剣は……今まで見た事が無い……》


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