リオンの話を王と将軍は承諾し、準備の為ソーディアンマスター達は玉座の間を後にした。

 広い応接室に招集された剣士達の同行してきたチェルシー、コングマン、マリーも通され、事件のあらましとこれからの計画をウッドロウが伝える。


「何という事だ……アレが奪われ、しかもその犯人が……」

「そんな人には見えなかったのに……何があったんでしょう……」


 マリーとチェルシーが沈んだ声で呟くと、コングマンが心当たりを口にした。


「そういやイレーヌの奴を見かけないと思っていたが、そのヒューゴって野郎に着いて行ったって事か?」


 その言葉に俯いたのはスタン。

 しかし彼はすぐに顔を上げ、リオンに訊く。


「なあリオン……本当に大丈夫なのか?」

「何が」


 厳しい口調で返すが、スタンの心配は変わらない。


「だって、セシルはもちろんだけど、その……」

「…………」


prev next

bkm

[back]

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -