「あのっ、どういう事なんですか!? 神の眼がまた……」

《落ち着け、今から説明をする》


 動揺しているスタンをディムロスが制した。

 玉座の間で各地から呼ばれた4人のソーディアンマスター達は、沈痛な面持ちの王の前で息を呑む。

 ドライデンが説明を始めた。


「メンテナンスの為に地下の格納庫に安置された飛行竜を奪い、それを用いて近衛兵が警護する封印場所を襲撃し神の眼をも奪い去った……しかも単独でな」


 単独という言葉に皆は驚愕する。

 神の眼の封印はかなり厳重であり、たった一晩でそれを破り奪うというのは考え難いからだ。


「そんなの、誰が……」


 ルーティの呟きに、たった今玉座の間に現れた彼が答える。


「セシル・オルグレン」


 彼は静かに皆の傍に行き、告げた


「飛行竜を奪い、更に神の眼を奪ったのは、王国客員剣士セシル・オルグレンだ」


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bkm

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