「君ともっと色々話したいんだ、駄目かな?」

「駄目、なわけないけど……」

「うん、シャルティエは抜きで2人きりがいいかな」

「なっ……あ……!?」


 リオンは驚いているが、もちろんシャルティエも驚いている。

 今までは2人きりと言ってもシャルティエが居るので大した緊張はしていなかった。しかしそれからシャルティエを抜くとなると、答えは単純で非常に分かりやすい。


「な、何故……」

「いやさ、そういえば君と話す時は何時もシャルティエが居たなと思って。たまには本当に2人きりになるのも悪くないかなー……なんて」

「ん……うーん……」


 頷きたいが少々悩むのが本音。だが同時に、シャルティエが居なければ自分は何も出来ないのかと自分に問う。

 そして案の定、シャルティエが背中を押した。


《坊っちゃん、頑張ってお話してみてくださいよ。僕はディムロスの所に置いておけば大丈夫ですから》

「そ……そうか……」



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bkm

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