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 兵士達に彼女の実力を教え、ルーティを加えた討伐隊は武器を構えつつモンスターの動きを窺う。


「セシル、行けるか……?」

「当然、私に任せて」


 身を低く構えモンスターに向かって彼女は走り出す。

 当然モンスター達は存在に気付き大半が襲い掛かって来たが、リオンはそこで晶力を解放する。


「グレイブ!」


 地面から突き出た石槍群がモンスターの身体を貫き、または跳ね飛ばす。


「アイストルネード!」


 氷の竜巻が更に足止めをし、皆は一斉に飛び出した。


「一気に頭を叩くぞ!」

「言われなくても分かってるわよ!」


 兵士達が残ったモンスターの掃討を開始し、リオンとルーティはセシルと合流し核らしい巨大亀に剣を向ける。


「弟達怖がらせた事、後悔させてやるわ!」


 振り下ろされる前足を避け、ルーティは軽いフットワークで頭上を取った。頭を甲羅に引っ込める前に、脳天にアトワイトを突き刺す。


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bkm

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